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2007年6月30日 (土)

漆刷毛と筆

Img_0902 Img_0903 Img_0905 漆刷毛というのは特殊な形状をしている。女性の人毛が長さいっぱいに通っている。摩耗したら小刀で削って新しい部分を出していけばいつまでも使える。漆の粘度が高いためにこのような形になったと思う。普通の使用頻度ではまず摩耗しない。プロでない限り、永久に使える。使用後にちゃんと仕舞いをすること。これをいいかげんにすると固まってどうしようもない。下手すると一発で終わり。テレピンで洗って、食用油で付きだしをしておく。自分の場合は新品サラダオイルとかゴマ油なんてもったいないので、天ぷらに使った廃油をジャムの瓶に入れて使用。これで十分だ。普通の筆も同様な処理をして仕舞う。毎回、毎回面倒だが慣れるように努力するほかない。ダメにした筆もあった。写真の古い漆刷毛は竿作りを始めたころ、どこかの釣具店で求めた。普通に売っていて安かった。30年以上使っているかな。新しい方はその後、竿作り教室に行った時のもの。

竿作りは最初に島田一郎さんの汀石竿談義を読んだ。昭和50年発行とある。以前に書いた大塚駅前の竿師兼業の釣道具屋さん。その後いろいろな竹竿作りの本を読んだが、素人が参考にして竿作りの周辺知識を勉強することではこれが一番のような気がする。寿作さんの連載も専門的で詳しいことは詳しいが、竹竿職人入門レジメの感じ。竿師の塗りは専門の塗師から見たら、遊び程度と汀石さんは書いている。松田権六の世界。竿師が真似をしてどうこういうようなものではないだろう。漆工芸は深い。安易な変わり塗り、化粧塗りには批判的だ。自分も同感。その延長で、本漆にはこだわっていない。カシューや新ウルシを否定しない。実用でみたらそうなる。こだわりでいえば、やはり本漆だが。

面相筆の裏に覆輪用の糸が付いている。もう一つは覆輪専用に作ったもので、爪楊枝に先端に加工している。これで細い筋を引いて塗るのだ。知ってはいたが、教室ではじめて習った。覆輪も化粧塗りも自分は好きではない。塗りはシンプル、単純が一番だ。化粧塗りよりも、竹の素材が一番だろ。その上で基本的な工作があれば、変わらない。つまり、ブス女に厚化粧なのだが、知識経験のない人はだまされることがないとはいえない。他方ではデザインセンスの問題だが、どうしてもごてごてしてしまう。

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