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2007年7月10日 (火)

オクトパスリールシート

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知っている人は知っている。食いついたら離さないフィット感。全く知らない釣り師も多い。磯釣人魚会の丸橋さんが力説していたのを何度も読んだことがある。グラス竿の当時、リールシートを改造してオクトバスに付けて替えていた一部の釣り師がいた。丸橋さんもそうだが、自分もグラスの主力竿はオクトパスに改造。後日、こだわりの一本であるイシダイグラス竿に付けたままのが残っているので紹介する予定。オクトパスはタコのように吸い付くという意味だろう。なにがあってもびくともしないホールドに絶対の信頼を寄せた。金ノコでリールシートを縦に切断して取り外すのだが、かなり手間がかかる。当時、パーツとしてオクトパスを探すとあることはあったが、用途はほぼ竹竿用に限定されていたのでどこにでもあるということではない。グラスロッドメーカーのリールシートは金属パイプにネジを切ってあるスタイル。一部には大型のフジシートが使われていた。中小物竿には中小型のフジシート。

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オクトパスがなかったさらに古いころ、写真の上の2つのようなシートがあった。汚れた方は新しく入手した初代竿敏三本半に付いていたものである。他にもこんなシートが付いている石鯛竿を持っている。オクトパス以前だ。初代竿敏三本半に付いていたシートを見ると、飛び魚のオリンピックもマークが付いていた。ところが、東作の古い石鯛竿、これは大きく割れが入って廃竿となっているが、それに付いていたシートは別ものだったのが分かって驚いた。写真のようにSazanamiと飾り文字で刻印されている。プレス製品だろうが、よく見ると型が違っている。

大きいオクトパスのオリジナルは写真のように刻印されていた。オクトパスNO5、PATとある。オクトパスの5番。竹の石鯛竿の需要が激減してきたので、オリンピックはオクトパスの生産を中止させた。推定では昭和40年代から昭和50年代中頃である。このころの竹の石鯛竿には仕方なくフジシートが付けられていた。そのしばらく後になるが、竹の石鯛竿は少量だが生産が途切れず、大型フジシートではなく、やはりオクトパスをという要望が増えてきた。当時聞いた話では昔に生産させていた工場に金型が残っていたので、限定ロットの再生産をしたそうである。たしか昭和50年代前半の話。工場は新潟だという。多分、三条か燕の金物工場であろう。工業パテントが切れていたので、オクトパスNO5PATの刻印をそっくり外した。

Img_1022 PATだけ外して作り直していないのがおもしろい。これを石鯛竿師は一定量在庫した他に一部の釣具屋にも流通した。ある竿師はこの時に千本注文して、残りが少なくなったというのを読んだ。当時見つけると何本か購入した。貴重品という感触の時であり、値段は安くはなかったという記憶がある。その後の再生産では大量生産でどうも値段が下がったらしい時や、少量生産の思惑で驚く高値の時、いろいろ出回った。しかし、どこにでもあるというものではなかった。

Img_1032 何回か限定ロット再生産をしたのだろうが、その一部には写真のようにオリンピックのロゴマークが逆に付いている珍品もあった。これがクラシックカメラなら非常に高価で取引される。さらにその後、オリンピックは会社がガタガタになり、オリンピックのロゴの付いていないオクトパスが流通しているわけである。

Img_1026 その中の一部は発注元の刻印を入れているのもある。写真の磯と入っているのは、小田原マリンの注文品である。今回入手して竿敏三本半に付けたのは浜川工房扱いのものでまったくの無印。

Img_1027 写真のオクトパスジュニアというリールシートがあった。竹の軽量石鯛竿と竹の磯中物竿に付いていた。なかなかしっかりしているし、やはり食いついたら離れない。ジュニア、NO1、PATとある。オクトパスの1番。一度ナットで固定して締めてから、レバーでもう一度締めるとぐっと食いついて前進する仕組み。文章では分かりにくい。前出のようにカーボン磯4号に付けた竿がある。

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コメント

オリムピック ジュニアー オクトパス No.1
使ってます。

投稿: Johnny | 2016年9月10日 (土) 19時46分

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