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2007年8月26日 (日)

四本継ぎ石鯛竿普及品

Img_1544

この竿は竹の石鯛竿入門時代のかなり初期に品川の先の大井町あたりの老舗釣道具店で発見入手した。この竿で四本目か五本目になったころである。手持ちの竹の石鯛竿が二本か三本程度だとどうしても思い切って使えない。価格も高く、痛めてはいけないという意識で恐る恐る使うからである。本末転倒だが仕方がない。雨が降りそうだから心配だと考えたりする。磯釣人魚会の谷島さんは、じゃあ昔は雨が降ったら石鯛釣りをやらなかったのかい、そんなことはないだろ。とあざ笑ってくれました。彼は竿敏を裸で巻いて持っていたが、当方はちょうどグラスロッドを持っていた時に竹芝あたりで遭遇した。

Img_1545 Img_1546 ともあれ四本継ぎで無銘の普及竿。作りもそれなり。なんとなく東作系ではないと感じた。金剛砂の塗りがものすごく荒い。いままで見た中では、竿敏の金剛砂が一番細かい。東作系はそれに次ぐ。この竿はそれよりも二回りくらい荒い。それから、継ぎ口の肉がかなり厚い。つまり印籠芯の作り方、印籠芯の太さであるが、工作を手抜きして内径の削りを極力少なく済ましているかと思うほど。また、元竿の竿尻の握り巻きが下まできている。普通の作りはリールシート下に若干竹肌を出して、末端の竿尻は握り巻きではなく普通に塗っている。それから石突きの形が東作系標準ではなく独特である。東作に納めたことのない竿師が、あえて東作の磯竿を見本としないで作ったもののようだ。

数回使ってみて、この竿の竹は若いのを使っていると感じた。硬くない。曲がり癖が使用中でも多少残る。火入れが少し甘いのではないかと使用しはじめた当初から思った。今日初めて重さを量った。穂先70g、穂持ち220g、二番240g、元竿570gの合計1100gである。比較としてはほとんど同じ姿の普及竿である芳竹四本継ぎを上げよう。こちらは穂先70g、穂持ち200g、二番300g、元竿720gの合計1290gである。普通のバランスである。大井町の無銘竿の穂持ちが突出して重い。調べると、異常に重心が後ろにある。よほど重い鉄芯を使っているとしか思えない。そして二番が軽い。元竿の淡竹も軽い。あまり実入りではない若い竹のようだ。使用直後から、残念ながらあまり良い竿ではないと感じていたので使用頻度は低い。あまり使っていない。それと肝心の節も良くない。これは店で見たときから感じた。とくに穂持ちが命であるのだが。穂先は良いに越したことはないが、それなりであれば穂持ち次第。二番は太さがあるのでなんとか持つ。元竿はそれなり以下でもなんとかなる。その穂持ちは7節。四本継ぎでは最低限に近いが、竹が硬ければなんとか持つ。二番は6節でこれも限界。三本半や三本では長さがあるので、当然節数は多くなければ同水準にならない。芳竹の穂持ちは9節で、しかも硬い。良い穂持ちである。2番は7節でありまあ普通。小判東作は穂持ち、二番ともに8節である。普通は節数をそろえてある。

曰わく因縁の多い石鯛竿を比較してみよう。これは元竿を除けばかなり軽い。穂先50g、穂持ち180g、二番220g、元竿は四本継ぎ状態計算では710g、合計1150gであった。穂持ち、二番ともに8節。

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