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2008年5月 2日 (金)

ハッセル達人・ステレオ写真集・その2

ハッセル達人の前田さんとの出逢いはこういうことがあった。十何年前かな二十年にはならないと思いますが、ウチの子どもが中学かそこいら。神宮花火大会に家族4人でいった。ワタクシはペンタックス2台をステレオバーに乗せて三脚を立てて座っていた。基線長は1mくらいです。隣に座っていらっしゃったのが、前田さんご夫妻であった。1946年生まれのワタクシより5歳上ですから熟年ご夫婦。こんな偶然があるもんですね。

大群衆の中でいくら石を投げても、ステレオ写真ファンには当たるものじゃない。そもそも、そんじょそこらには居ないのだ。それが、ハッセルステレオ達人の隣でツタナイながらステレオ撮影をしていた偶然。前田さんは純粋花火鑑賞で手ぶらでした。実はこれこれ、それはそれはナニナニとお話がはずんだ。え、中判でステレオ撮影していらっしゃるのですか、なんとまあ素晴らしい、恐れ入りましたでございます、というような話だったと思う。

で、NIFTYフォーラムのステレオ写真の愛好家数人と一緒に東急学芸大学にいらっしゃった前田さんのところにハッセルステレオ写真を見に行った。いや、最初は一人でいって、NIFTYにいろいろテンマツ報告を書いたのかな。当時はいわゆるアクティブメンバー代表の一人でしたから。ステレオビューアーを見た人は正に驚愕した。それ以来、兄事しているつもりだが、失礼して時間が流れていた。

実は、当ブログのどこかに書いているが、ワタクシの所属する磯釣クラブの潮風会の先輩がやはりハッセルステレオをやる。こんな人は普通はいないわけだから物凄い偶然である。世間は狭いというか広いというべきか。ワタクシよりたしか10歳以上は年上だが、この人はステレオベースに信念があって、ハッセル2台方式の弟としてマミヤ645、さらに末弟としてローライ2000という、35ミリのハッセル形式のカメラというフルラインナップ。もちろん普通のステレオカメラも使う。レンズのステレオベースが重要だというのだ。理論上は正しい。

その後、ワタクシの狭いところでハッセル達人を囲む会、並びにリアリスト判のステレオプロジェクターというミニオフ会をやったこともある。エピソードをひとつ。ハッセルステレオはビューアーを見ている時間が長いのだ。ひとつの作品を30秒も1分も見る。目が釘付けになる。目を離さず、ビューアーを離さない。時間が掛かる。素晴らしさに驚嘆して、隅々まで見て、さらにあきれながら熟視する。これはリアリスト判ビューアーとは違う。2倍3倍も違うのだ。もちろん撮影対象の素晴らしさ、そして優れた撮影技術も影響している。写真の作品としての質が高いのだが、ステレオ写真としてそれが増幅されている。同じ記述を赤瀬川源平のグループが見た時に、ほぼ同様に書いてあったのを読んだ。そうなのだから同じように書くしかない。ワタクシと一緒に見た人は、素晴らしい、ステレオ写真集にすべきだという人が少なくなかった。このレベルなら片目の写真集でも文句ないといったような記憶もある。

その後しばらくして、ステレオ写真集にする話を聞いた。サンプルも見せてもらった。しかし、これは当写真集のあとがきに書いているように事情があって頓挫した。そしてやっと実現したのがこのステレオ写真集である。

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