露出計 セレン式
単独露出計なんて死語となったのは何年前だろうか。写真機に露出計がなかった時代。明るさを勘で読み取って露光量を決定し、カメラにセット。絞りを決定、露光時間を決定。シャッターを切る。勘ではなくて、なんとか明るさを計測できないかという必要性から出発して、露出計算尺があったり、光学式露出計があったり。やっとセレン光電池に辿り着く。戦前の話です。わたくしはこの時代はリアルタイムではない。浅学ながら、その歴史は。
1932年、アメリカのウエストン・エレクトリック社からウエストン・モデル617というのが世界最初のセレンセルによる露出計らしい。以下、萩谷剛という研究家による。その後ドイツゴッセン社からオンブロックス(ライカメーター)として33年に出た。感光スピードはシャイナーである。シャイナーの説明は省略。さらにドイツのメトラワット社、イギリスのメトロヴィック、などが続き、日本では1937年東京芝浦電気のマツダ露出計が出る。これの感光度はNSG(日本写真学会)である。あ、他にドイツはDINね。ドイツ工業規格。最近までワールドワイドで生きていたのを知る人はいらっしゃるでしょう。フィルムにはASA感度表示の他にDIN表示があって、少年時代のわたくしは、なんじゃこれは、と思った。
写真のウエストンモデル850というのが1938年。感度はウエストンスピードである。
昔、クラシックカメラ店で見つけて、連れて帰った。ウエストンスピードやシャイナー感度では実用性はない。換算ですか。面倒です。
もうひとつ、アメリカのGMラバラトリー社のスキャンスタンダード。1950年ころ。ASAスピードになった時代。
1945年世界標準となった反射光式のウエストンマスターⅡ。入射光式ではノーウッドディレクター。この両露出計は超ロングセラーで絶対定番であり、知らない人はいないほどだろう。十分に実用になる。ウエストンマスターⅡはさすがに後継機種の方が使いやすい。どちらもセコニックが製造権を得て後継機種が生産されている。
ウエストンマスターⅡの後継機種で、セコニックマスター。ライセンス生産と刻印されている。
ディレクターはセコニックスタジオデラックスという名前になった。この後の機種から現行機種まである定番。ひとつだけというと、スタジオデラックス。正確に適正露光が得られるし、味がある。
| 固定リンク
「カメラ写真」カテゴリの記事
- シンさんのモノクロ写真展(2009.11.02)
- 明治の有名人、笑子ちゃん(2009.09.07)
- 東松照明写真集 11時02分 NAGASAKI(2009.08.06)
- F・ベアトその1(2009.08.04)
- 露出計 光学式(2009.07.04)
「古い道具」カテゴリの記事
- 露出計 光学式(2009.07.04)
- 露出計 セレン式(2009.06.23)
- 先達の磯釣その2(2008.01.26)
- バルナックライカその2(2008.01.15)
- ノーマンロックウェルの釣竿(2008.01.14)




コメント
セレンというと整流器を使ったことがあります。真空管ラジオの製作です。
しかし、ワタシも古い話しをしていますね。
最近のカメラはGPSが付けられるそうで、アラスカの原野で鮭など釣って記念撮影した場所があとで衛星画像で解ったりするようです。
浮気現場もバレてしまいますね。
投稿: 秋山 | 2009年6月24日 (水) 13時23分
まいど。いつも反応していただいてありがとうございます。セレン整流器。スーパヘテロダイン。
こんな言葉は、普通ではでてきません。そういえば、の世界。時代は流れ、時は容赦しない。と一時の感傷にひたる。そういえば、整流器って、板が重なっていましたね。鉄道模型の直流モーターにも必須でした。電圧はスライディングなんとかってのがあった。
投稿: テツオ | 2009年6月24日 (水) 19時39分