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2010年2月 1日 (月)

アバターその2 疑問

IMAXの素晴らしさのひとつは、画像の鮮明さが段違いであり、それに連動した映写スクリーンの大きさによるインパクト、というのは異論がないだろう。というか、少なくとも過去においてはそれで異論はなかった。以前に新宿高島屋で見たIMAXはフィルム版だった。調べると、スクリーンは25mの18mだった。左右は多少湾曲していたそうだ。印象では天地方向に特に大きい。何階建てとかのビルの高さに相当する巨大なスクリーンと解説されていた。IMAX映写機レンズの水平画角は60度の広角レンズに相当するという。水平60度というと広角レンズであり、ライカ判の35ミリレンズと28ミリレンズの中間くらいだ。我々人間が注視する時はもっと狭い画角の範囲であるし、視野の端に見えているだけなら180度近い。なんとなく見ているだけの場合ならば60度は視野というよりも視界一杯の画角といっても良いだろうか。最後部の映写機の位置からこの画角であるから、観客席中央ではもっと画角が広く、最前部であれば、軽く100度を超えていただろう。垂直画角も広いため、観客のシートは急な階段のように配置されていた。

IMAXDの「遙かなる夢 ニューヨーク物語」と「勇気の翼」は覚えている。2Dでも何か見たけど忘れた。パンフレットにあった巨大なIMAXDカメラの写真を見て、なに、こんなにでかいのかと驚いた。当然だがレンズが2つ、まさに異様なキャメラだった。制作コストも桁が違うという。撮影フィルムの原版が大きい。巨大なフィルム画像の情報量。鮮明で超微細。写真に詳しい方なら、ライカ版つまり35ミリフィルムと、ブローニー版つまり120フィルムの歴然とした違いは理解できるだろう。写真でいうと60X70つまり67判とほぼ同じサイズだそうだ。そして、IMAXDのフィルムは横送り。たいしたものだと感心した。35ミリでは前例があるけれど、横送りは普通の映画キャメラの常識からは逸脱していた。写真はカメラと呼ぶけど、映画はキャメラというよね。由来は何だろう。ともかくキャメラと、そのようにすり込まれている。この感覚は世代によるだけかも知れない。キャメラスタート、、、、アクション、あー、カット、カット、なにやってんだ、ばかやろー、、、だったよね。ははは。

銀塩カラーフィルムの鮮明さ、情報量。これってデジタルハイビジョンの解像度を比較するとどうなのか。風景でフィルムのIMAXに対抗するには横8000画素必要という。NHK放送技術研究所が開発したスーパーハイビジョン規格というのがあって、画素数7680X4320だという。普通のハイビジョンは1920X1080だよね。つまり2Kと呼ばれる。その間に4Kがあって、8Kと進化してきているらしい。そうなってきたのか、知らなかった。普通の人はこんなの知らない。進化する先端放送技術。3D技術もCG技術も同様だ。

で、キャメロンは。アバターの撮影はどうなのか。そして川崎IMAXはどうなのか。デジタル撮影でデジタルプロジェクターという。どうも2Kデジタル撮影のDLP Cinemaのようだ。3Dだからプロジェクター2台だけれど、つまりはデジタルシネマであり、DLPIMAXだったのだ。で、アバター3Dにご存じの通り、4方式のメガネがあるわけだが、他の3方式もデジタルプロジェクターのようだ。わけがわからなくなってきた。デジタル加工、光学加工それぞれのブローアップ、ブローダウンという意味は分かる。また、アナログのビデオテープ時代から行われているのだが、デジタルのビデオから銀塩のアナログフィルムに変換するキネコ。そうしたフィルム上映の選択肢もありという。アバターではそういうことをやっているのではないようだけど。

ではIMAXDが他の3方式よりも良いというのはどういうことに起因するのか。メガネの優劣だけではないはず。大画面だから、だけでもないはず。だって、元の先鋭度が同じとなると。何故だろう。液晶シャッター方式は半分は見ていないのだから暗いということは分かる。Dolbyはプロジェクター1台で高速回転のフィルターホイールを回転させるという。これも2台プロジェクターのIMAXの半分の明るさか。IMAX以外はスクリーンの制約による画面の上下方向のカットが影響しているのか。うーん。どうなのか。左右融像することによって、2倍の解像度になるものだろうか、疑問だ。

もうひとつ。大きなスクリーンで同じ解像度の拡大率の大きな映像を見るよりも、小さなスクリーンで拡大率の小さな映像を見るほうが先鋭でクリアーであるのは決まっている。小さなスクリーンでも同じ鑑賞画角の位置は得られるからその位置から鑑賞すれば良いのだ。大画面の優位性というものは、鑑賞人数を問わなければ意味がなくなってしまう。商業的には大きな意味があるけど。

さて、どうだって良いことが多いが、アバターその3まとめ、を書けるかどうか。

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コメント

通りがかりです。IMAXシアターは大判フィルムと巨大スクリーンですが、IMAX3Dはデジタルフィルム+音響設備で別物だそうですよ。

投稿: jack | 2010年3月26日 (金) 15時07分

ありがとうございます。おっしゃる通り。
そのように書いているのですが、文章が長すぎて。前半に要約を書いておけば万全ですが、そこまで至らなかった。以後、きをつけます。

投稿: テツオ | 2010年3月26日 (金) 21時13分

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