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2011年1月24日 (月)

3Dヴィジョンズ東京都写真美術館

東京都写真美術館の「映像をめぐる冒険vol.3 3Dヴィジョンズ –新たな表現を求めて」を先日見てきた。3D映像が不思議で珍しいものではなくなりそうな昨今。以前に行われていた同じような展示会と違ってきたのかな、という期待もあった。期待はちょっと裏切られた。新たな表現を求めて、、、というと、表現というからには、芸術作品だろうか。社会の実用品と対局であるような前衛アートだろうか。しかし、なんだか、驚きがない。それならば、しかるべき熟成も高度な技術や職人技もないような。ワタクシの目が厳しいわけでもない。ステレオのアンセルアダムスや土門拳を探しても当然ない。

スターウォーズの動画ホログラフィーでも実現したら腰を抜かす。あれは難しいだろうな。

でも、3Dテレビが浸透してきた時代だから、その土台を使い倒すようなことはスタートラインでなければならない。それを踏まえて、どういうことを見せてくれるのか。

東京都写真美術館収蔵品の展示はそれなりで、お茶を濁す程度。啓蒙としてはこんなものだろうが。クリスタルパレスのダゲレオタイプ現物はたしかに自慢だろうが、何回も見ている。たとえば、T.R.Williamsの初期作品でも蒐集するとか。ブライアンメイが集めているのだから、東京都写真美術館なら蒐集できるはず。これは優れているし、ステレオカードとしての歴史的意義がある。ダゲレオタイプなら、当時の王室や上流階級の個人肖像ステレオ画像がある。アメリカならアンダーウッド以前のカードがいくらでもある。スコット探検隊に同行したポンティングの南極のステレオ写真を探し出して買い付けしたら、おお、と感激する。ラルティーグの作品を片眼でないオリジナルで蒐集したり。戦前のライカステマー撮影のコダクロームがどこかにあるはずだ。戦前のコダクローム。そういう人が何人かいたに違いない。その時代の臭いをぜひ見たい。そうだ、昔のステレオ写真はその時代の臭いが写っていて、それを見るのだ。ワタクシがホームズステレオカードやアメリカの戦後、50年代60年代のリアリストマウントをそれぞれ数百枚蒐集してしまった理由でもある。しかし、ラウムビルトの展示がなかったような。以前当ブログで記事にした千葉大学の収蔵品にあるくらいだから、ナチスドイツと一体となったステレオ写真のひとつの歴史として意義がある。

うーん。なにをいっているのか分からないかも知れない。ちょっとしたステレオ写真ファンならそうだそうだと分かりますよね。

ずっと以前、渋谷ブンカムラでラルティーグをやっていた時、大きな鏡2枚のホイートストンビューアーを見たが、今回も同じものを見て、やはりすごいと感嘆した。万国実体写真協会のオリジナルビューアーとオリジナルブックをはじめて見た。活画館ものとの違いを気にする人は他にいないだろうなあ。

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