今回は長いよ。忙しい人は斜めに写真と、オリジナルのYouTubeだけが良いかも。
ということで、簡単、シンプル、高性能の本家@りるびわ~くす(LittleBitWorks)さんのグループストーブのバリエーションを作り、それぞれテストしてみた。

これは、缶を円筒形に切り出し、折り目をいれていくだけ。そうすると、元の径より少しだけ小さくなるので、そのまま内側に入れることができ、これが非常に優れた副室効果を発揮する。工作もかなり少なく、アルミ缶なら簡単。


本家のトランギアとか、標準ビール缶アルストから見ると、そうか、副室ってこんなに容積が小さくてもよいのかと、盲点のように驚くはずである。アルスト自作の初級から中級自認の人にとって、多分そうだろう。初級少し前のわたくしもそうでした。
わたくしの心情はというと。ある意味このストーブの性能とシンプルさを超えられないだろう。であるが、裏口とか、なにかの、、おもしろがりの方向に進路がある、、、。バリエーションもありです。
はい、一見して改良に見える改悪とかです。世間にはよくありますけどね。シンプルな美しさに逆行するようなものだ。
YouTube に詳細があります。これを見たらよく分かる。
http://little-bit-works.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-5ad2.html
はじめて作る人にはこのストーブが一番かな。五徳不要、作るのが簡単、性能が良い。
わたくしは、基本57ミリ径の小さい缶ばかりです。必然的に炎の径はびーるの標準350缶オリジナルよりも小さい。コンパクト重視だから。カップ底の距離を長くしてみたりした。アルミだと、あまり長く出すとカップを載せる強度が少し心配。というか、直載せ使用の耐久性の問題。五徳使用ならばなんでもない。五徳としてカップ負荷を載せられ、繰り返し炎に煽られるから、ビール缶ストーブにはない弱点となる。一般的にアルミオリオリタイプは折り目で割れることが工作中にもよくあって、けっこう脆い。高温になる燃焼頻度にもよる。耐熱性がもともと弱いわけだから。アルミ融点の問題かな。自動車の交換部品のように一定キロ数走行交換の消耗品とみるべきかも。航空機の金属疲労問題とは少し違うかな。


さて、20ミリくらい出したらどうなる。他の方式のアルストでは、体験的に40ミリくらいまではカップ底に届く火力が強くなる。上昇気流が強くなる。しかし、結果的には、炎が広がり、燃料大食いとなり、効率はあがらない。五徳強度補強から内側チューブを入れてみた。頭を出さないこの入れ方では加熱アップにならないで強度補強だけ。
カップ底20ミリでは。いつものカップで、いつもの条件、20の400、水温15度。4分フットウ、4分30燃料切れ。感想、早い、大飲み。57ミリ缶でも4分だった。オリジナルタイプの熱暴走、ダイエンジョウはやっていない。
スチール缶でやってみた。なんとか、折ることができた。硬いのでアルミより難しい。強度的安心感はある。スチールとアルミの違い。強度と熱伝導率が違う。アルミはスチールに比較して、加熱も放熱も早い。すぐ熱くなり、すぐ冷める。風防の場合、アルミは放熱する。保温では弱い。だが、この部分、グルーブではアルミもスチールも同じだろう。立ち上がりが少し遅い程度。
このスチールグルーブはカップまで10ミリ。折れて破断して円周ではなくなったが大差はない。炎を見ると、小さくて弱いように見える。しかし、6分フットウ、7分30燃料切れ。わたくしには、文句はない、ちょうど良い。フットウと燃料切れの比率を重視するからだ。燃料切れ時点で何CCフットウというデータが、一番だろうが、こんな計測は普通ではできない。このストーブはカップ底の距離と形状をかなり選ぶだろうし。

写真のようなターボチューブを入れてみた。火力アップするのだけれど、本燃焼までタイムロスが生まれた。長いと30秒くらい。それでも結果的には火力アップで同じタイムが出た。ターボチューブはそのまま、首長五徳として使えるタイプと、底まで届かず、首出しタイプがある。首出しで、別に五徳スタイルなら、タイムロスは少ないだろう。工夫をすれば克服できるだろうが、強火力やスピードは重視していないので。
では、重視とは何だ。バランス。使い勝手、作り易い、チープ、コンパクト。たとえば、ちび缶の消火フタとキャップのスマートさ。ここを克服、工夫できれば無敵だが。消火フタはミカンの缶カットしかない。
もうひとつ、燃料残り問題がある。最後は底の燃料を吸い込まない。写真のスチール缶の底の形状と、グルーブの底に細かい切り込みを入れることでやや改善した。ポッカアロマの場合、13のひだがあるので、そこを折るタイプをやってみた。16折りがオリジナル。13と16の分析は分からない。すでにマークがあるようなものだ。また、絞られた部分を利用するように切り出しても改善する。カッターで気長に切ることができる。面倒くさい。

スチール缶はアルミ缶より径が僅かに小さい。強度を別にすると、底にアルミ缶が簡単。
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