リール

2017年3月16日 (木)

糸車

糸車。つまり、リールだ。観光地の田舎の古道具屋のようなお店に買い手がつかず埃をかぶっている。物好きな都会の人が安いからたまには買うだろう。繭から糸を取る道具だが、農家で多分自家消費のような少量原始的な使い方だったと思うね。製糸工場のようなところではない。その動画がいくつもあったよ。
https://youtu.be/cZXx44ImDm0
https://youtu.be/fE4pBO-NFBg
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これを、釣りの道糸巻きとして使っている。逆向きの巻き替えとか、号数を変えるとき。なかなか良いよ。この用途で使う釣り師は日本に数人くらいはいらっしゃるだろうか。
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こちらは子供が小さいときに作ったたこ揚げ用の糸車。この形はよく見ますので真似して作りました。民芸凧の図面があったので、太い竹を割って骨から作って、色絵を描いたこともある。
あるときは、イシダイリールに4号ナイロン糸を600m以上巻いて揚げたら凧が見えないほど揚がったな、ハハハ。懐かしい思い出。
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こちらは手釣りで使う糸巻き。よく見ますね。

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2017年3月 6日 (月)

初期のアブリールその3 スポルト2100

まず最初にネットで見つけて笑った発見です。いろいろと海外のサイトを見ているとリールの強烈サイトがありますね。そういうサイトの一つ。ググるのは難しくありませんから探し当ててください。もう一つ、世界最大のオークションebayのリール情報は必須条件ですから出入りできるようになることが望ましい。
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それはこの写真。これを蒐集したんだろうか、まさか。アブリールのコレクターページにあったタクシーメーターの画像。これが元祖のレコード。へー。だからレコードだったのか、感服しました。これだったのか本当の元祖レコードは。アブタクシーメーターは有名ですからその知識はありましたけど。この現物をコレクションしてみたい気持ちは、、ないことはない、、いやいや、そこまではないな。
そこのサイトにあった言葉です。アブリールコレクションは、デンジャラスである。あなたの健康に、、あなたの銀行口座に、、あなたのワイフに、、、。笑った。いや、苦笑に変わった。よーくわかります。あはは、デンジャラス。
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以前、ドル円為替相場が80円くらいの円高の時に、ebayからいろいろと入手したことがあります。その中のひとつがこのアブレコードスポルト2100です。美品ではないのに、けっこう入札価格が上がって行ったので無理かなと思っていたら運良く落札できた。狙っている人が多いのです。なにしろ2100の名声は最初期の伝説、赤レコードアンバサダーと並んでいると思います。現在、超美品の未使用元箱セットみたいのが、なんと24万円くらいでebayに出ています。これはいくらなんでもやりすぎです。誰が手を出すのだ、いったい? きっとすでに数台持っている人だと思います。最初の一台がこういうレベルの極上美品ということはないでしょう。その後、初期の赤5000も入手してしまった。最初期ではありませんが、リールフットのウラにシリアルナンバーなしです。なにがなんだか分からない。そうですね。それがふつうです。
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で、自動遠心ブレーキのパテントがこの2100らしい。スプールフリークラッチも最初らしいけど、アメリカのリールメーカーの方が早いかも。機構が違うのか?よく分からない。分かる人は相当なビョーキです。ともあれ、アブリールの歴史の中で重要な位置にあります。工業パテントは15年かな。その期間他社は手が出せない。工作精度が良く、非常に良く廻るという神話に2100は貢献した。アブリールが大好きならば所有してみたいと思いませんか?イヤ、そこまでは思わないというあなた。健康です。ハハハ。実用レベルのヤツを落札してしまった長い言い訳です。
この2100にはモデルBという刻印があるます。ebayで色々な2100の刻印違いがあります。王室御用達マークも違います。バリエーションがこんなにあるとは予想外でした。これを論評すると、まさに泥沼で、アブリールファンでもチンプンカンプン間違いなしなのでやめましょう。世界レベルでもほとんどいないでしょう。ebayの写真を詳しく見ないと分からない。

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2017年2月24日 (金)

初期のアブリールその2

以前の当ブログ記事に、初期のアブリールがある。
そして、その後アンバサダーリールの記事を何本か書いている。
これは初期のアブリールその2である。
かなりマニアっぽいので、あらかじめ断っておきます。
アブリールはアンバサダーの前はレコードという名称だった。
アブリールは大好きだが、初級の上くらいで、財力の関係からそれ以上には残念ながら発展できない。
イシダイをやっているのでアブリールの最初は自動二段変速の赤のアブアンバサダー9000からだ。その前はペンリールが主力。イロイロなペンリールの遍歴があります。精密感に痺れて、ほとんど同時に黒のアンバサダー5000Cをメジナ用にした。
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レコード1600とレコード1700である。どちらもモデルCである。
ハンドルグリップが黒いのが1700。グリーンが1600。1700はグリップがへこんだ形状。波形リムの形状も異なる。1700が分厚い。
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1600にはフリクション回転ブレーキがある。スプール軸の直ぐ下にそのつまみがある。1700にはない。
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1700には från からtillというハンドルドラグがある。直訳では、から、まで、だね。ハンドルの付け根にあるギザギザのあるワッシャーみたいなもの。
こういうリールの基本はハンドル一対一というダイレクトリールで、(ここ、あとから修正。正確にはマルチプライヤーリールです。ハンドル1回転でスプールはギヤによって、数回転する。日本語では増速リールということもある。太鼓リールでギアのない場合が一対一)、、、サミングによるミチイトの出し入れ。その使いこなしの楽しさ。竿がギリギリに曲がって強い引きに、こりゃやばいな、となれば、親指サミングを少し緩めて、ズズズーとミチイトを出す。
これはアブ1750の世界で、昔、九州の若松敬竿という名前のクロダイ磯釣り師の大家がいましたね。二段ウキ提唱。ワタクシはそういう釣り方をこの人から知りました。クロダイの普通のタイコリールでもいいのですが、小さくてつかいやすさと、軽い仕掛けを何とかキャステイングできるから。アブ1750はスプールフリー機構が付いている。


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2014年6月 8日 (日)

アンバサダーその7

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リールカテゴリーを見ると、過去かなり書いたが中断している。アブアンバサダーは2007年にその6までいってそのまま途絶えた。当時検索で来た人ごめんなさい。
久しぶりにアンバサダー6000の初期型。というのは、このところメジナとイサキの磯釣りにはこれを多用しているから。対抗相手としては、クロの6000C、5500C、5000Cがあるが、どうせ使うなら、もっとも古いリールという趣味の問題につきる。60年から65年くらい前のリールだが、まったく色褪せない。普通に使える。時代を超える名機とはこういうもんだろう。アンバサダー出現以前と出現以後という言葉が通用するのだ。つまり画期的、エポックメイキング。釣りは、なんでもいいから、ただ釣れればいいってもんじゃない。楽しみは、病膏肓にいる、までいかないと。やまいこうもうにいる。ゼーンゼン分からない。う、仕方がない。
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このリールより古いアンバサダーは、レコードアンバサダーと呼ばれる5000だ。コレクターズアイテム。アメリカの世界最大のオークション、ebayにもほとんど出ない。出たら世界中のマニアが狙っているので高価。ワタクシは持っていない。そこまでのコレクターではない。健康か病気かといえば、本人は健康のつもり。あ、きみきみ、どこがあ、といわないように、、。これは、つまり6000の初代です。4スクリューと呼ばれるヤツです。その後、3スクリューとなった。ハンドル側ではないサイドプレートにネジが4本。3スクリューはそのうち1本が、ネジなしの貫通軸になっているヤツのこと。さらにリールのフット裏にはシリアルナンバーがない。すぐ後ほどに、まったく同型でシリアルナンバー刻印が始まった。ないのが最初期型。オールドカメラ愛好家ならシリアルナンバーって日用語です。一台一台に通し番号を振って行く。カメラの名機ライカのシリアルナンバーの研究が有名です。
赤の6000はいいねえ。日本で黒の5000Cのころ、黒の6000Cはまだなくて、6000といえば赤しかなかった時がある。パワーハンドルにも付け替えていない。それでも力のある中型メジナでも普通に釣れるよ。そりゃ淡水魚とはスピードとパワーが違います。
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このあと、レコードリールを2台。あの伝説のレコード2100があるんです。ずいぶん前にebayで。はい、80円の時代です。100円越す今は無理。

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2013年7月17日 (水)

オリムピック ウェーブスターリール

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今はなきオリムピックの傑作リールのひとつ。あまり知られていない。なぜ埋もれているようなこのリールを評価するかというと、ひとつまえの記事、メイセルバッハのタカパートリールの末裔だから。円筒形一体構造。剛性が高いのでリール軸の精度がきっと高いはず。たぶんその理由でスプール回転は非常によい。さらに、スプール回転に機械式回転ブレーキ調整装置があること。負荷ゼロから、無段階で最大ブレーキまで。よくある遠心力ブロックのブレーキとの違いは、フル回転で最大ブレーキとはいかないこと。経験者ならば負荷ゼロでサミングに頼るという使い方がほとんどで、普通のリールと変わらないけど。つまり定常的にブレーキ掛かっちゃう。初心者は便利に使えるかも。軽い重りでは効果があるだろう。分解は簡単明瞭。
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この円筒形ボディの特徴はスプール径とサイドプレート径がほとんど変わらないこと。そういうスタイルだから。で、見た目は小さい。小さいほうが良いでしょ。スプールが小さいのにボディが大きいなんて、程度問題だが、ぜい肉付いたメタボリールということになる。好きになれないよね。
このリールはペンのセネター用の大型パワーハンドルに交換してある。このハンドルは力が入って使いやすい。優れものだ。ちとオーバースペックだろうな。ハンドルが異常に大きく写っている。iPhoneがワイドレンズって感じしなかったけど、角度によってこうなる。サイドプレート上部に小さいリングが写っているが、これを回して機械式ブレーキを変化させることができる。このリールの難点はちょっとギア比が低い。2.5くらい。3もないのはちょっと。熟練しないと遠投の浅場は必死に巻かないといけない。アブの自動2段のハイギアがないと思えばなんとかなる。
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しかし、手持ちイシダイリールが少ないわけでは決してないので、出動条件を絞り込んで、汎用使用ではなく限定的に使っている。出動ローテーションが余っていて、使用頻度は低い。ポイント距離30以内の沖根、潮が速い場所。柔らかく釣る小型中型用イシダイ竹竿専用で、ナイロンではなくPE使用。この、PEは8号。根ずれなければナイロン強度の3倍から、2倍というウワサを信じて、ナイロン16号はあるだろうと思っている。そこそこの型ならば、これまでのところ不安はない。これでそこそこ以上は経験ない。アタリはPE糸の伸びがないので、気持ちよく竿先にはガンガンでる。まあガチンコで使うということはないけど。

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2013年7月14日 (日)

メイセルバッハ タカパートリール

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このリールは1904年から1907年にかけて4つのパテントを取っている。材質はニッケル銅で非常に美しい枯れ具合である。真鍮色。機関の調子が良くて110年前のリールとは思えない。器具を使わないで分解できる。それからどうも鳴りバネの最初のパテントらしい。当時たいへん評判がよく、大いに売れたらしい。Takapart reel。型番のバリエーションはかなりあり、ややこしい。ネット上にいろいろあったが、煩雑、省略。Tri-Part castingreelということもある。
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以前ブログに書いたAntique&Collectible Fishing Reelsというマニア本を入手してパラパラやっていてこのリールが目に止まった。カッコイイなあ。と思った。もうひとつ。はるか後の日本のオリムピックリールの名作にこれと同じ機構のリールがあって、一目置いていたからだ。このリールはほとんど知られていない。特徴はチューブの一体構造。モノコックボディーにネジを切って側板を脱着する。剛性が高いだろうと想像できる。このお気に入りのオリムピック中型リールは後日書く予定。
側板径は比較写真のシェークスピアスポーツキャストより小さいが、スプール径は大きい。見た目は小型である。重さは210gでまったく同じであった。軽くはない。
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この当時、シルクブレイデッドラインで100ヤードモデルと80ヤードモデルがあった。うちのは100ヤード。少しワイドである。アブの6000クラスかな。細軸なので、実用には下巻きが必要。
メイセルバッハはいかにもドイツ移民。ほかの機種もかなりあって、中堅メーカーだったのかな。これ以上踏み込むと、ちょっと変なマニアになってしまうので、停止している。もう踏み込んでいるってですか。

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2013年7月 7日 (日)

ルビーのリール

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シェークスピアスポーツキャスト。このシェークスピアリールは、宝石軸受である。ジュエル軸受。ルビーとかサファイヤ。これが気になっていた。
1897年、W.シェークスピア.ジュニアが現在に続くメカニズムのレベルワインドのパテントを取った。以後、シェークスピアはメジャーなリールメーカーとなっていく。アメリカの古いリールには宝石軸受があると知ったのは相当昔のこと。うん十年前かも知れない。普通はジュエル軸受がデラックス。腕時計で17石とかいっていたのは、過去のこと。最近は聞かない。その後、アブの一部の初期リールにもあることを知った。日本では宝石軸受はない。数年前ebayをやりはじめて適当なヤツを入手したのがこれ。その後、拙ブログの、日本のリールの歴史に登場するデウスもやはりシェークスピアである。このリールは日本のリール史の中で重要な役割を果たすことは書いた通りである。
スポーツキャスト1977をeBayで見て、アブ1750とあまりにもそっくりなので驚いた。1964年のアブ1750がそっくりなのだ。だいたいパクリといわれても仕方が無い。そのころの実力関係が分かる。第二次世界大戦後しばらくまではアメリカリールが文句無しで上だ。
シェークスピアリールの型番の年代は難かしい。ロットの生産年度なら、隠し記号が分かれば分かる。以前にシェークスピアのところに書いた通りである。しかし生産初年度がわからない。ウチにあるマニア本、Antique&Collectible Fishing Reelsの巻末にValue Guideってのがある。

SHAKESPEARE1977SportcastはGDの相場価格がでている。どうもこれが生産初年度らしい。だとすると、1947年である。1999年の出版時点で60ドルとなっている。


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2013年7月 1日 (月)

サイドマウントおもしろリール

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数年前、EBAYでリールをながめていたら目にとびこんできた。

うわー、シンプル。でも見たことない。さっそく落札。忘れたけど、ものがものだから、高くなかった。シンプルでチープは優れているということだ。三段論法。なんでコレが知られていないのだ。義憤に近いものを感じた。このリールは素朴な釣り師の琴線に響く。ちとオーバー。ともあれ見たことも聞いたこともない。少なくとも日本では。
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1931年オクトーバーの13日パテントと刻印されている。構造を見ると、竿に直接ジカ付けだが、最初の写真のように普通のリールシートでも片方だけビニールテープで固定すれば使える。用途はハゼとか、海、川の小物で、道糸の長短調節主体。大物に糸を出し入れすることに使えないことはない。提灯釣りも使えるかな。
海の小物ではウミタナゴ、メバル、カサゴの穴釣り、アイナメとか。竿は磯竿だったら1号かな。45と54と63の外通しとインナーまでもっているけど、08までは持っていない。延べ竿風に使うのが本来だろうと思うので、インナーがピッタリかな。あ、このリール専用の軽く細い竹竿を作った方がベストだろう。
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パテントを調べると、あった。ローチというのはこのリール名かなあ。コイ科の魚のことだよね。英国のコースフィッシング。下層庶民のエサ釣りのカテゴリーだ。発明者はチャールス・スミス。
さらに、ネットから竹竿固定の写真も出てきたのが、チープな竹竿。この糸は絹のブレイデットラインだと思う。本国にはつまらないリールとして相当数が現存していると思われるが、日本ではどうかな。他にほとんどないかもね。
そうだなあ、三浦の小磯の極小電気ウキ。メバル夜釣りあたりでおもしろい。陸っぱりのハゼが本命か。でも、腰が重くて、釣りに小回りが利かなくなってしまっている。イメージフィッシングではなさけない。

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2013年6月26日 (水)

サイドマウントリール

サイドマウントリールといってもほとんどの釣りマニアは知らない。それは前提です。が、トップクラスのマニア度となると、この方です。ご尊敬申し上げるしかない。はい、ワタクシがです。鹿児島車竿の写真と、オリムピックの鳴門シリーズ2種、メイドイン台湾のプラスチック釣車、国立博物館所蔵の中国12世紀、馬遠と伝えられる寒江独釣図の写真をメールしてあげました。

Side-Mount Reels
www.sidemountreels.com
Information and Photos of some of the earliest fly reels produced in the United States

これはFacebookに挙げたもののコピーです。このコレクションはすごい。初期のサイドマウントリールはEbayをいくら追いかけても出てこない。イギリスのバーミンガムリール時代の直後、アメリカでは活発に動いていた。19世紀の半ば以前です。ウチにあるのは、相当新しいサイドマウントで、この程度ならEBayによく出てくるけど。
おもしろいのは、ガンスミスが鳥籠リールを作ったとか出てくること。そうか、鉄砲職人が関わったのか。なるほど。
しかし、アメリカでもサイドマウンターのコレクターがそれほどいるとは思えない。いや、ほとんどいないのじゃないかと思えてきた。なんとなくね。

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2013年6月 3日 (月)

サイドマウンターリール鳴門50

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日本には台湾リールの系統とは別に今はなきオリムピックが生産したサイドマウンターがある。鳴門シリーズとグレシリーズである。多分ローカル用途として地域限定販売だったかも知れない。阿波釣法の要望を取り入れて製品化したものだと思われる。関東の東京ではほとんど知られていない。見たことも、聞いたこともなかった。だから、かなりの釣り師でも知る人は少ない。またこの系統のリールの由来や魅力を理解している人はごくごく少ない。
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つまり、世界最古のリールが描かれている書画、寒江独釣図のあのリールの末裔だからである。ワタクシは、うへ、恐れ入りましたと土下座するのみである。
オリムピックは偉大であった。立派であった。消えたとは、まことに残念なことである。
拙ブログの、日本のリールの歴史その4に台湾リール、サイドマウントリールの記事がある。
http://siokaze1.cocolog-nifty.com/sakanachann/2011/01/post-cea8.html
元となる寒江独釣図の記事は番外編にある。
http://siokaze1.cocolog-nifty.com/sakanachann/2010/12/post-2ae9.html
以前、3年か4年前、グレというシリーズのリールがヤフオクに出ていた。あれあれという間に、逃がしてしまった。それ以来一回も見ない。まあ、絶無ではないが、レアものである。
それが先頃、鳴門というシリーズのリールが出ていたので、とりあえず入手。日本でこのリールの価値を認める人間はほとんどいない。いたとしても数人かな。であるから、無競争で入手。普通のクロダイ用木駒リールを使ったことのある釣り師なら、使用感の良さは理解できるだろう。指でドラッグをかけながらミチイトを出すとき、掛け合わせるとき、指でホイールを停止させるとき。指でホイールを弾いて糸ふけを出すとき、同様に弾いて糸ふけを巻いてとるとき。
実は、クロダイのヘチ竿、つまり防波堤竿だけでなく、普通の磯竿でも木駒リール、いわゆる太鼓リールは使いやすい。これは長竿フカセとなる。純正のフカセであるから、ウキなどない。ごく軽いオモリで釣る。オモリなしもありだ。こっちがよりフカセという意味の純正である。少し重いオモリはフカセから脈釣りとなる。オモリをチモトに仕込んだテンヤ針を使うのも東京湾の防波堤、小磯、磯釣りまでの昔の純正だ。現在ではかなりどころではない超マニアック釣法となる。ウキフカセなどという、変なものではない。でもそうか、浮力ゼロのウキならば純正フカセ釣りに近くなる。長竿による純正フカセ釣りというのは、これは京浜エリアの先輩たちの伝統でもあった。知る人は知る。ウチの会の大先輩の一人が長竿フカセの名手であった。金沢八景在住の人だった。霞ヶ関のお役人でもあった。ウチの会の全盛期に3代目会長となられたが、急逝なさった。残念であった。うん十年前の話である。
話がさらに逸れるが、内房の古い釣具店でクロダイ釣りは長竿のテンヤの打ち込みだったと聞いた。当ブログの記事にある古いチンチン釣りの太仕掛けだったそうだ。竹の延べ竿だったのだろう。理解できない人がほどんどだろう。
磯のフカセ釣りの遠投ではフライリールのように使う。手元で糸フケを出しながら、フライフィッシングのようにループを長くしていく。少し重いオモリで普通の遠投はどうであろうか。相当熟練しないとバックラッシュするはずである。30メートルか40メートル飛ばせたら名人レベルであろう。
これらはすべてサイドマウンターでもいけるはず。しかも安定性は片軸リールよりもさらに良いはず。問題は第一ガイドの位置だ。通常のラインガイドでももちろん使える。第二ガイドで90度ひねればよろしい。阿波釣法ではどうやって使ったのであろうか。専用ガイドの竿であったのか。つまりリールシートと第一ガイドは90度ひねっていたのか。知っている人がいたら教えてもらいたい。
そうかまてよ、このリールは中通し、インナーロッドにぴったりである。インナーロッドなら、第一と第二ガイドのひねりは不要である。これはまことに都合がよい。


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